暗号資産(仮想通貨)

暗号資産(仮想通貨)税務上の取扱い「どのような支出が必要経費か?」

投稿日:2019年2月25日 更新日:

 

松実宏幸
こんにちは、松実宏幸です。

 

はじめに

最近では暗号資産(仮想通貨)取引が普及し、こうした状況に対応するため国税庁は「仮想通貨Q&A」を公表しました。
一方、弊所には暗号資産(仮想通貨)取引の案件が複数寄せられています。
これらの事案に携わらせていただくなかで、関与先の皆様が共通してお持ちのご不明点等がみられます。
そうした点を踏まえながら、本記事は暗号資産(仮想通貨)に関する税務上の取扱いについてご説明するものです。

第8回は前後編に分けて暗号資産(仮想通貨)の必要経費に関してお話し致します。

前編は、暗号資産(仮想通貨)のどのような支出が必要経費になるかをお話し致します。

 

暗号資産(仮想通貨)どのような支出が必要経費の対象か

暗号資産(仮想通貨)取引を行っており、その所得(もうけ)を申告する場合、 どのような支出が必要経費となるのかを教えてください。
個人事業主

 

松実宏幸
お答えします!

 

暗号資産(仮想通貨)の売却等による所得(もうけ)の計算上、必要経費となるものには次の費用があります。

 

対象の経費

売却等した仮想通貨の取得価額
売却等の際に支払った手数料
インターネットやスマートフォン等の回線利用料
パソコン等の購入費用

このほかにも暗号資産(仮想通貨)の売却のために必要な支出であると認められる部分の金額に限り、必要経費に算入することができます。
関係法令等:所法37・45/所令96

さいごに

いかがでしたでしょうか?

次回は必要経費を計算する場合の注意点をお話し致します。

お楽しみに。

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